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2013.09.04
銅像の修理・クリーニング
団地入口のモニュメントとしてよく見る少年2人の銅像ですが…。
腕がガムテープで止めてあり、中にはつなぎ用の木を入れてありました。 早速現場に行ってみましたが、銅像はボルトでコンクリートに固定されていました。
通常、修復するには銅像を持ち帰らないとできませんが、今回は足を切断!?という大胆な方法で足裏のボルトを取りはずしました。
それを工場に持ち帰り、修復にかかります。
昔の物はガス溶接ですので、接着力が弱かったようです。
だから左腕がとれてしまったのでしょうか。
右腕も同じように接続されているので、折れる可能性大です。
両腕とも現在の強力な電気溶接で接着し補強をしました。
そして工場に持ち帰る時に切ってしまった足首も、電気溶接で元通りに復元!
▲右腕が折れてしまって、見てるだけで痛々しい状態です。
修復行程
Step.01 切り離し
腕が折れテープで補強してありました。
テープを取り、確認すると接着力が弱く、腕に何らかの力がかかり折れてしまっています。
Step.02 状態確認
足を電動のこぎりで切断し土台と少年像を切り離します。
Step.03 溶接
両腕とも強力な電気溶接で接着し補強します。
切断した足首と負荷がかかりやすい首の付け根も溶接して補強します。
Step.04 ボルト
1つのボルトで固定していなかった足裏には、2つのボルト(両足4つ)の穴を開け、
コンクリート台座にも 同じように4カ所穴を開け接続します。
Step.05 完成
塗装し直した少年像と一緒に、右の少年像も同じように現場で塗装をして色合わせをしました。
折れて色褪せていた少年像と比べると何だか表情も明るく見えるのは気のせいでしょうか?