亡き両親は戦争中に、宗教というものに深く絶望し、生涯、墓や仏壇を持たずに過ごした人です。
しかし、母が亡くなりました際、父がこの小さな壇を購入し、一番小さな壺に拾った遺骨を安置しておりました。
父が亡くなりました時には、母と自分の遺骨を混ぜて砕骨し、郷里の原野に撒いて欲しいと言い残し、私はその通りにいたしました。

そのようないいかげんなものではありますが、処分することには大変な抵抗感がございました。
小さな仏像を求めて写真と一緒に飾ってはどうか等色々と考え、この壇と釣り合うような家具を求めて部屋の模様換えをすることも考えましたが、何をしても取ってつけたようになります。
そこで、小さな仏画を求めましてキャビネットの上に掛け、その下に写真と花を飾ることとし、自分の気持に折り合いをつけました。

クマダ様は仏壇屋さんでいらっしゃいますので、手放す者のリセット出来ない心情について、よく理解し丁重に取り扱っていただけるのではないかと期待し、お願いすることにいたしました。

送金後「なーむくまちゃん」という発信者名のメールを頂戴し、いささか動揺いたしましたが、よろしくお願いいたします。